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ミラドライ(miraDry) の術後の腫れをさらに最小限に!痛みも軽減の麻酔法☆
更新日:2015.02.19
記事カテゴリー:院長の症例解説
今日も切らないわきが・多汗症治療 ミラドライ(miraDry)について書きたいと思います。
2015年の2月の時点でミラドライを全世界で受けた患者様は、なんと3万5千人以上だそうです。
結構たくさんの方々が受けられてますね。。
1位はミラマー社のお膝元のアメリカですね。
日本もすでに1万例以上です。
さて、その人気のミラドライですが、施術する際には麻酔をしなくてはいけません。
その麻酔法がミラマー社からのプロトコールがあるのですが、そのとおりにやっても何ら問題ないのですが。。。
ワキのデザインを拡大しますと↓
最初に●印のところにチクチク麻酔して、終わったら今度は ×印のところをチクチク麻酔します。
これだけチクチクするとさすがに細い針でもつらいですね。
麻酔量はかなり少量ずつ入れていきます。
なので
当院ではオリジナルの極細のカニューラを使用して4~5か所から注入して麻酔を広げていきます。そうするとチクチクの回数が 37回⇒ 5回と激減するので楽ですよね。
麻酔クリームなどもあるのですが、治療される方は、ワキに汗をかくタイプ方なのでクリームが流されてしまって、うまく効かないこともあるので、注射回数を減らすのがいいんじゃないでしょうか。
あとは、
麻酔濃度ですが、麻酔の効果は 濃度×量で その値が大きいほど強く長く痛みをとりのぞくことができます。
局所麻酔法としては 高濃度×少量 で麻酔する方法と 逆の低濃度×多量で行う方法とあります。
麻酔の効果は、濃度×量なので、簡単に言うと同じ値なら麻酔効果に関してはどちらも同じ効果です。
しかしながら、
ポイント① 高濃度少量より「低濃度高容量」の方が安全面で優れています。
ポイント② 術後の腫れに関して「低濃度高容量」の方が腫れが少ないです。
そういう理由から、低濃度高容量を「ハイパーウェット法」として当院では全例行っています。
これは自分で発見しましたーというのではなくて、局所麻酔を駆使する美容外科においては当たり前の「局所麻酔の応用テクニック」だと思っています。
ワキの手術の経験のある外科系の先生方でこのような方法に近い方法で他院のクリニックさんでも行っているところがあるとお聞きしました。
ただ多数のクリニックではまだまだプロトコール通りだそうです。
ミラマー社もそのあたりはすでにかなり研究していて、もう少しすると、各院のクリニックに新しいプロトコールとして浸透させていくようです。
さすがです。全国に新プロトコールが広がるといいですね。
まとめると、
「麻酔を工夫することでミラドライがより安全に効果的にバージョンアップする!」
ということです。
その他の要素として、照射方法との絡みもいろいろあるのでそれはまた次の機会に書きたいと思います。
参考までにアメリカでは、ドクターが麻酔して看護士さんが照射しているようです。
当院では、私(院長)が麻酔から照射まですべて、全患者様担当させていただております!
理由は、あて方(照射法)も色々あるし。。。そういうちょっとしたことが私は気になるもので。。
長文おつきあいありがとうございました。
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