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切らないわきが・多汗症治療ミラドライ(miraDry) 何歳から施術を受けられますか?
更新日:2015.04.07
記事カテゴリー:院長の症例解説
今日はわきが・多汗症についてよく受ける質問として
「何歳からわきがの治療をうけられますか?」
ということに対して個人的見解を書きたいと思います。
医学的な話をするとにおいの元のアポクリン汗腺の成長は早いお子さんで小学生くらいからアポクリン腺の数が増え始めます。
遺伝的な要素も多々ありましてご両親さんのどちらかがわきがの場合
お子様に遺伝する確率は65%くらい
両親ともわきがの場合80%くらいと言われております。
その他祖父祖母の隔世遺伝なども影響します。
ですから赤ちゃんの頃はみなさんわきがのにおいはなく、早い子で小学生低学年くらいからにおいが出始めて遅い人で二十歳くらいになってから徐々ににおいが気になり始めたということもあります。(諸説ありますが、23歳くらいまではアポクリン腺の数は増えると言われております。)
そういうことを考えますと成長の落ち着く20歳くらいまでは待ってから手術するのがよいということになります。
実際の私の臨床経験としましても、しっかりとした手術(剪除法)をした場合は、成人での再発率は、かなり少なくめったにないのですが、18~20歳くらいですと再発して再手術の可能性は10人に1人くらい、15歳から18歳くらいで5人に1人くらいでしょうか。。
15歳未満ですとやはりそれより多いので半分くらいの確率になってくるので将来もう一度二度手術することを前提に手術なさったほうがよろしいかと思います。
といってもやはり何度も切開法(剪除法)などの手術をするというのはお子様にかなりの精神的、肉体的負担になります。
そのため、私としては手術は成人になってからをお勧めしておりました。
しかしながら学校でにおいがあると皆から変な顔をされてしまったり、陰で言われたりとかあったりして、そう思うと早く治療をさせてあげたいという親御様のお気持ちは察しますし、ご本人様もコンプレックスになるので私としても何とかしたいと思っており、手術はお勧めしないものの、ボトックス注射で様子をみたり、吸引法で様子をみたり、なるべく傷跡が残らない治療法をやっておりましたが、効果の方が今一つというジレンマがありました。
ミラドライを当院でいち早く導入したのもそのような理由からです。
お子様が何度か受けたとしても、跡が1mmも残らず術後もガーゼや包帯固定など一切なし。術後の痛みも痛み止めとアイスパックで冷やすので十分コントロールできるのでわきがの手術後の経過と比べると雲泥の差です。(楽と言われる吸引法でも結構固定がしっかり必要なので意外と大変です。)
傷跡が残らないというのは最大のメリットだと思います。
何歳から受けられますか?という質問に対して
結論としては
ざっくりと言うと13才くらいから相談可ですが、男女、成長の度合い、ご本人さんのやる気、現状のにおいのレベル、によってもお勧め度が変わってきますので、まずはご相談してくださればと思います。
私(院長)が照射しております↓
症状をエリアにって出力レベルや照射範囲を変えたり、場合によっては2度打ちしたりします。
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