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切らないわきが・多汗症治療 ミラドライ(miraDry) 新プロトコール!
更新日:2015.04.16
記事カテゴリー:新着情報
今日は切らないワキガ・多汗症治療のミラドライの麻酔について書きたいと思います。
以前から言われていたのですが、とうとうミラマー社からの麻酔法のプロトコールが変更になりました!
もとのミラマー社からのプロトコールではチクチクとごく少量ずつ麻酔をしていくというやり方だったのですが、
この●印と×印に注射
この場合チクチクは33か所!
それですと1回のチクッとは大したことないのですが、片側30か所くらいチクチクが必要となると途中でちょっと勘弁してーみたいな感じになってしまいます。
なので当院では最初からそのやり方は採用せず、独自の麻酔方法でおこなっておりました。
今回ミラマー社で導入された「新プロトコールオプションB」も注入法は同じになりました。
(新プロトコールでもオプションAは残念ながら従来通りチクチクになっていました。)
麻酔を習得している美容外科・形成外科系はオプションB導入で、皮膚科・美容皮膚科はオプションAだそうです。
当院の「オリジナル注射法」または、「新プロトコールオプションB」↓
この赤丸から注射 4か所
これは脂肪吸引やわきの吸引法などで使用する低濃度の麻酔を応用したもので、
カニューㇾを使用してわずか数か所から低濃度の麻酔を注入していくという方法です。
このやり方ですと少なくともチクチク麻酔の痛みからはかなり解放されます。
(上図の場合チクチクは4か所のみ)
低濃度麻酔は、その他にもメリットが沢山あるので、それについて説明します。
もともと局所麻酔は安全なものなのですが、使用量が多くなると副作用(気分不快、血圧低下、不整脈など)がないわけではありません。
それを低濃度で麻酔をすることで血中濃度(麻酔が吸収されて血管内の麻酔濃度)の上昇がかなり穏やかになるので副作用が出にくいのです。
麻酔が薄くて効くの?と思うかもしれませんが、それは注入量を増やせば大丈夫です。なぜなら。。
「麻酔効果= 麻酔濃度×量 」
だからです。
つまり 麻酔効果 = 高濃度×少量 = 低濃度×多量
高濃度少量と低濃度多量の麻酔効果は同じなのです。
低濃度の方が血管に吸収されるスピードに時間(麻酔がうすいので沢山の量が吸収されないと血中濃度が上昇しない)がかかるので
副作用の発生確率は圧倒的に低濃度の方が少ないので安全なのです!
あともうひとつミラドライの麻酔で重要なことがあります。
それは。。
「麻酔の容量(体積)は多い方が腫れが少なく、しかも安全!」
少し解剖を説明すると
これはワキの皮膚と皮下の断面図 ↓
横に走っている動脈と静脈の真ん中の渦巻きみたいなのがにおいのもと「アポクリン腺」です。
このアポクリン腺をミラドライの電子レンジのような高周波で加熱してやっつけるのです。
しかし注意しなくてはいけないのが、
下のほうにある3つの緑の丸が正中、尺骨、橈骨神経の断面です。
この3つ神経はミラドライの加熱からは絶対に避けたいところですね。
チクチク少量麻酔(旧式)はこんな感じ↓
「当院オリジナル麻酔法」もしくは「新プロトコール法」だと麻酔は(青斜線)↓
こんな感じになります。
麻酔の量が増えることによる大きな違いは緑色の丸(3つの神経)が
麻酔の水分によって下の方に追いやられて皮膚からかなり離れていることがわかります。
これだけ離れればもう絶対安全でしょう。。くらいまで離れています。
結局、新プロトコールもいわゆる低濃度高容量の麻酔法ですから、細かくは麻酔の成分は当院のオリジナル法とは全く同じではないですが、
安全理論は全く同じなので他のクリニックでも「新プロトコール」どんどん普及してほしいですね。
この新プロトコールになってすでに何百例と世界でも行われておりまして、国内で副作用(神経系の)の報告は全然ないそうです。めでたし。めでたし。
ミラドライは傷跡もないし、副作用もほとんど心配いらす、効果もばっちりとなると
あとは1回法か2回法か。
これは悩みますね。
結局は、症状とどれくらい気にするかによって決まってしまうといったところなので
ご本人様に決めていただくしかないのですが、症状を聞いたうえで今までの症例から考慮して、しっかりとアドバイスはさせていただきます。
あと料金に関しては、全国一律 1回法 35万円、45万円に統一されておりますが、
できるだけリーズナブルに提供するプランとして
「月額制の無金利プラン」
「割引アンケートプラン」
などを用意しておりますので
この機会にこれらのプランをぜひご利用していただければと思います。
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