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ヒアルロン酸注射 極細針で内出血防止②
更新日:2015.02.26
記事カテゴリー:院長の症例解説
今日は、前回「エンジェニードル 35G」をご紹介しましたが、
その細さを使用できるのはボトックス注射、局所麻酔剤、メソセラピー、水光注射の薬剤、一部のヒアルロン酸です。
法令線などにヒアルロン酸を入れる場合は、もう少しだけ太くなります。
ヒアルロン酸注射をする場合、普通の医療用の針では、なかなかいいものがありせんので、当院では、ヒアルロン酸専用の針、もしくは特注極細針、マジックニードル、ステリグリッドなどをヒアルロン酸の種類と打つ箇所によって使い分けています。
法令線などには少し粘性の高いヒアルロン酸を注入しないといけないので針が必要以上に細いとそのヒアルロン酸の粒子が通過ないか、仮にぎりぎり通過してもヒアルロン酸の粒子が分解されてしまうこともあるので、注射針の外径は細くて内腔が広いものがいいということになります。
つまり注射針の外壁が薄いのにしっかり強度をもたせるためには材質選びはもちろん細かく加工する技術も必要になってくるのです。
さらにその針の先端の形状によっても痛みが変わってくるというので、一概に注射針と言ってもかなり奥深いですね。
さて今回のご紹介の注射針は、
30Gの細さで通常は内径が0.14に対して 0.20 です。
そうすると30Gの細さなのに27Gでしか注入できないヒアルロン酸が注入できます。
27Gと30Gはかなり細さが違いますので、その分、痛みが緩和しますし、内出血もしにくくなります。
下の写真で 根本が黒色が27G(向かって左)
根本が透明が30Gです。
↑ これはヒアルロン酸に付属してくるヒアルロン酸専用針です。
そして今回のご紹介の針は ↓
根本が黄色の針(向かって右端)です。
ヒアルロン酸専用付属の針(真ん中の透明のもの)も30Gですので外側の太さは同じです。
外から見てもわかりませんが、内側の穴の直径(内腔)が大きくなっています。
当院では付属でついてくるヒアルロン酸専用の針よりもさらに内腔が広いもの(特注針)も用意しております。
内腔が広いので、法令線に使用するような粘度の高いヒアルロン酸も粒子を壊すことなくスムーズに注入できます。
ただし細い針は太い動脈のない表面に近いところに注入するのに向いています。
深い層に注入する場合でかつ内出血したくない場合はマジックニードルやステリグリッドなどの丸針がいいです。
ヒアルロン酸注入にご興味ある方は、お気軽にご相談ください。