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プチ整形二重 戻りにくい埋没法②
更新日:2015.01.06
記事カテゴリー:院長の症例解説
それでは今日は戻りにくい埋没法について書きたいと思います。
まず取れにくいと推測される条件を大まかに考えてみます。
二重が取れにくい > 二重が取れやすい
固定点 多い > 少ない
固定横幅 広い > 狭い
手術法 挙筋固定 > 瞼板固定
糸 太い > 細い
二重の幅 狭い > 広い
まぶたの厚み うすい > 厚い
まぶたの脂肪 少ない > 多い
まぶたのたるみ 少ない > 多い
遺伝的要素 両親二重 > 両親とも一重
二重のデザイン 末広型 > 平行型
などなどがあります。このような要素の組み合わせによって二重の取れやすさなどがかわってくるものと思います。
当院では取れにくい方法の工夫としては
その① まぶた側の工夫
まぶたの断面図です。 図の上方(肌色の部分)が外側(まぶたの皮膚表面側)下方が目(眼球)側です。
糸を波縫いのようにしてあるのが戻りにくい埋没法のこだわりポイントです。
糸の結び目が一つあるのがわかると思うのですが、結び目はアンカーといってひっかかりになりますので、結び目が多いほど取れにくいという方法論があります。しかし場合によっては結び目がまぶたの表面から透けて見えたり、すこし盛り上がってみえたりすることもあります。
もちろん糸を細くしたり、皮膚に切れ込みを入れたりして完全に埋没させる方法もあるのですが、幅を狭くする場合やまれにある糸の感染の時などに抜糸が必要になってくるのですが、それを考えるとケースバイケースということになります。
そこで当院では、このように糸を瞼皮膚の横に通すとき真皮という皮膚の下層をひっかけて波縫いのようにする方法をしています。そうするとひっかけた部分が、先ほど述べた結び目のアンカーのような役目をするので、取れにくくなります。
その② まぶたの裏側の工夫
今度は図のピンク色の部分の下方(眼球側)についてですが、
糸を横を通すとき瞼板の高さで糸を通すが挙筋の高さで糸を通すか、ですが、経験上、挙筋の高さで通した方が取れにくいことがわかっています。
挙筋法と呼ばれている方法です。万が一糸が裏側で露出した場合でも眼球にあたることが少ないので目に優しい手術法として、最近ではより上位の手術法として人気となっています。
しかしながら挙筋法は古典的な手術法で手術すると瞼板固定法よりも腫れが長引いたり、一時的に眼瞼下垂のようになったりすることもあるので、なんらかの工夫があるとよりよいです。
そこで当院の挙筋法ではさらに糸の通すルートを改良することで手術直後より自然に腫れにくい挙筋法を追及しております。
その③ 糸の数を増やす
①②の内容をダブルで付ける方法
二つのループでより幅広くとめることで二重のラインをくっきり、ぱっちりさせるイメージです。
目元をパッチリさせたい方や戻りにくい方法をご希望の方は挙筋法(①+②)のダブルがよいです。
自然なラインで腫れにくくしたい方は瞼板固定法(①のみ)のダブルなどといった方法をとります。
二重のラインをくっきりさせたい方、目が大きく横幅のある方や平行型二重にしたい方、一点法で取れてしまった方などにおすすめです。
その④ 糸の数を増やす他の方法
単純に固定点を増やす方法
この方法は力技ですね。
メリットとしてはたるみの多いまぶたには相性がよいことがあります。二重のカーブのラインに沿って止めれるので手術直後に腫れるもののまぶたのたるみがとれて二重のラインがくっきりします。
その⑤ その他の方法追加
埋没法+脂肪取り
これは埋没法に脂肪取りを追加することで二重のラインをくっきりさせてたり戻りにくくしたりする方法です。
注意点としては取る脂肪は目尻側のみにして、目頭側の脂肪はよほどのことがないかぎり取らないようにしたほうがいいということです。
とくに脂肪の厚みは原因で埋没法が取れてしまうという方や埋没法をしたけれど目尻のラインが出ていないという方は一度検討してみてもいい方法です。
その⑥ 糸をクロスさせる方法
二つの糸をループ状にクロスさせる方法です。
実際には二つの糸を内側でもっとくるくるクロスさせます。
このような処置をすることで取れにくくなります。
他院さんで何度も取れた方で二重の切開法をすすめられたけど、切開法はしたくない方におすすめです。
以上、当院の戻りにくい埋没法の一部を紹介いたしましたが、
同じ手術法でも各個人の瞼の状態や希望の二重によって手術結果は変わってきます。
あくまで一例として書いているので参考程度(埋没法にもいろいろあるのね。。。程度)に読んでいただいて、詳しくはカウンセリングの時にご相談していただければと思います。